当NPOの会員の若尾昌平講師と出澤真理教授らのグループによる「体性幹細胞の分化を迅速制御する新規機構の解明 貪食活性による幹細胞の分化制御」の論文掲載について東北大学からプレスリリースがありました。

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20221026_01web_muse.pdf

【発表のポイント】
・様々な疾患で治験が行われている多能性幹細胞であるMuse細胞が傷害臓器に遊走した後、どのようにして臓器を構成する適切な細胞に分化して組織修復するのか不明だった。

・Muse細胞、神経幹細胞、間葉系幹細胞などの体性幹細胞は、傷害を受けた細胞を貪食し、そこから分化に必要な因子(転写因子等)を再利用することで目的の細胞へ短期間での分化が可能となる。

・サイトカイン誘導や遺伝子導入を回避し、短期間でエラーなく目的の細胞への迅速分化によって幹細胞研究や再生医療への応用が可能となる。